シャガールの名作『天蓋の花嫁』、『ベラ』、『パリオペラ座』
好奇心旺盛な幻想的画家、シャガール。
![]() |
マルク・シャガール は、20世紀を代表するロシア出身のフランスの画家です。 抽象画というものがいろいろと難しく論じられていますが、彼は自分は以前から抽象的だった、と言っていました。 彼が描くものは、幻想的な世界を創り出したものが多く、世界中から高く評価されているのです。 愛の画家、とも呼ばれていました。 シャガールを思うとき、多くの人は、たとえば宙を舞うカップルや動物、そして現実離れした鮮烈な色彩という作風を、その感想として思い浮かべるのではないでしょうか。 そうした幻想的な絵画空間はとても魅力的です。 |
シャガールの名作『天蓋の花嫁』、『サーカス』、『ベラ』、『パリオペラ座』
彼の代表作としてもっとも有名なものは『私と村』や『天蓋の花嫁』、『サーカス』、『ベラ』、『パリオペラ座』、そして『誕生日』などがあげられます。 この画家の作品は、よく学校の美術の教科書に掲載されていますから、人気の絵画は観たことはあるのではないでしょうか。 ただ、彼の芸術家としての領域は絵画に留まらず、ステンドグラスを始め、舞台装飾、陶芸、彫刻、タピスリーといった方面にまで手を広げていったのです。 とても才能にあふれた人物でした。 彼の故郷であるヴィテブスクは、その大半はユダヤ人が占めていた町で、シャガール自身もユダヤ系でした。 このことは彼の生い立ちを知る上ではかなり重要なことになるでしょう。 それから先に彼のことを「愛の画家」と言いましたが、これはどういうことかと言うと、生涯、妻のベラを愛していたことに起因します。 妻の愛や結婚をテーマとした作品が本当に多く残されているのです。 愛妻家と一言で言い切ることはできますが、彼の場合、けっしてそれだけの感情ではないような気もします。 |
シャガールの絵画を贈ろう
絵画購入でもこの辺の物が人気があり、美術館のシャガール展でもそれらの絵画は見ることができます。 愛の画家ということで、彼の描いた多くの絵画は結婚祝いや贈答用などのお祝い事にも大人気となっています。 これらはリビングルームで飾りたいと思う絵画のトップにランキングされているのです。 シャガールが好奇心旺盛な芸術家であることは、その作風を見ても一目瞭然なのですが、それを裏付けるおもしろい話として、こんなものが残されています。 それは日本のホンダの創業者である本田宗一郎がこの芸術家に会ったときのこと。 日本の手土産として本田宗一郎が毛筆のセットをプレゼントしたそうです。 それをもらったこの芸術家は、いきなり画室にこもって出てこなかったといいます。 画室の中で、いろいろと試し描きしていたのだ、と。 それだけ彼の好奇心は強いものだったのです。 |
関連記事