大地と生きる農民の姿を生き生きと描いたミレー。その絵画を購入し、飾るとパリの太陽を感じる事が出来ます。彼のようにパリの南方フォンテーヌブローの森のはずれのバルビゾン村に定住し、風景や農民の風俗を描いた画家は「バルビゾン派」と称されます。

大地とともに生きる農民の姿を、崇高な宗教的感情を込めて描いたミレーの作品は、早くから日本に紹介され、農業国日本では特に親しまれた。ミレーの代表作のひとつである『種まく人』が岩波書店のシンボルマークとして採用された。1977年（昭和52年）、その『種まく人』がサザビーズのオークションで競り落とされ、日本に請来された時は大いに話題になりました。「種まく人」の複製画は世界の高級レストラン、ホテルで飾られています。また、大原美術館にあるパステル画『グレヴィルの断崖』も有名です。画風はマニエル・フルーリ（華やかな手法）と評されており、繊細で柔らかなタッチと明るい色彩が特徴で、神話画などを多く手がけておりインテリアアートとしての評価も非常に高いです。

1849年、ミレーはパリの南方約60キロの、フォンテーヌブローの森のはずれにあるバルビゾンへ移住し、以後同地で絵画の制作を続けた。この頃には農民画に専念し、『種まく人』をサロンへ出品する。ミレーの代表作に数えられる『晩鐘』『落穂拾い』などの代表的農民画は、バルビゾン移住後の作品であり、絵画販売のランキングなどでも彼の作品を見ることが出来ます。