シャガール美術館の有名絵画・複製絵画
フランス南部のニースにあるシャガール美術館。 正式名称はマルク・シャガール聖書メッセージ国立美術館といいます。
シャガールと親交のあった政治家アンドレーマルローがシャガールの作品を展示するべきとの提案にニース市が反応、1973年そのニースの地にシャガール美術専門の美術館を開館しました。 当時シャガールはまだ存命しており、その美術館の建設に自らも深くかかわります。画家自身がまだ生きている中にあって、その画家個人の名称が付された建物が設立されるのは世界でも初めてのことでした。 展示品は1966年にシャガールが国家に寄贈した連作『聖書のメッセージ』を含む作品群を主として、旧約聖書の世界感をモチーフにした宗教的色彩の強い絵画が合計17点と、それ以外の絵画、後はステンドグラスで構成されています。 代表的な作品としてはアブラハムとイサクの関係性を描いた「イサクの犠牲」、ソドムとゴモラの街を滅ぼしに向かう三人の天使とアブラハムの空間を描いた「アブラハムと三天使」など。展示品は広く宗教の布教を目的にしたものではなく、鑑賞する者の人生を豊かに愛あるものとして彩ることを目的に選択されたものでした。愛の画家と呼ばれたシャガールの人生観が如実に反映された美術館といっていいでしょう。
入場料は7.5ユーロ。ただし毎月第一日曜日は無料開放されています。
美術館の有名絵画
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