当店の画商お薦め シャガールの名画 ロミオとジュリエット
シャガールの代表作 ロミオとジュリエット のご紹介シャガールは1960年、当時のフランス文科大臣アンドレマルローよりオペラ座天井画の制作依頼を 受けました。4年もの歳月をかけて出来上がった壮大な天井画は14人の偉大な作曲家をモチーフにして 描かれ、今でもオペラ座の上空を豪華絢爛に彩っています。
当作品は其の14人の中でも劇的交響曲「ロミオとジュリエット」を作曲したエクトル・ベルリオーズへ捧げた画。 青、緑、黄を基調とした幻想的な背景に、人と人がふわっと宙に浮きながら抱き合ってる姿の描写は 愛の画家、色彩の魔術師と呼ばれたシャガールがゆえの特質、作風が如実に表れていますよね。 また所々にまぶされた燃えるようにたぎる赤は抱き合う二人の熱が伝播しているのでしょうか。
シャガールを良く知るものであるなら、この二人にシャガールとベラの姿をついつい投影してしまいそうなもの。 ロミオとジュリエットの世界が瞬時にしてシャガールワールドへと変貌してしまうのは、それだけ彼が愛や恋を描くことに 正直で、首尾一貫した哲学を持っていたからだと言えます。
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