天才ダリの生い立ちと作品
天才ダリの生い立ちと作品
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サルバドール・ダリの生い立ちは、1904年にスペインのカタルーニャ地方フィゲラスで生まれましたことに始まります。 裕福な父親の援助を受け幼い頃から絵画に親しみ、後にシュールリアリズム(超現実主義)の代表的作家になっていきました。 世界各地を巡り様々な影響を受けてきたダリですが、1948年にはスペインに戻り、1989年生地フィゲラスで生涯を終えます。 作品には生地に対する愛着の深さを感じられるものが多くあります。 |
ダリの代表的な作風
彼の代表的作風は、写実的な描法で絵の中に二重の像を描き出す、偏執症的批判主義の手法を用いたものです。 それらは全て、彼が夢の中の世界から受け取ったイメージだとしています。 複数のモチーフを重ねた騙し絵のような作風は、見る人によって様々な感想が持たれるものとなっています。 奇妙な行動で自己顕示を表すことが多く、一部の作家には大きな反感を買っていた彼ですが、親しい人には繊細でごく常識的な態度をとっていたともいいます。 有名なピンっと上を向いた口髭や見開いた目、数多くの奇行も彼の芸術活動の1つであったと言えるでしょう。 また「わたしは天才を自覚している」「完璧を恐れるな。 完璧になんてなれっこないんだから」等数多くの名言を残し、その言動は今でも多くの人々に影響を与えています。 代表作の1つ「記憶の固執」は別名「やわらかい時計」とも呼ばれ、広い砂漠のような空間にチーズのように溶けている時計、懐中時計に集まるアリなど不思議な世界が描かれています。 抽象的な絵にも関わらず、見る人の心をとらえて離さない強烈な世界観は、まさに天才ダリにしか表現出来ないものでしょう。 画家・彫刻家であり、小説、映画制作まで行った彼のたぐいまれな才能は現代アートに大きな影響を与えています。 |
ダリの妻ガラの存在の大きさ
彼に影響を与えた芸術家は多くいますが、中でも妻ガラの存在が最も重要だったと言われています。 生涯夫に尽くしたガラでしたが、1982年に亡くなると、ダリは悲しみから部屋に閉じこもるようになり、病も重なり創作活動を行わなくなってしまいました。 彼にとってガラは妻であり偉大な芸術の母でもあったようです。 2004年には生誕100年を記念して世界中で展覧会が開かれ、多くの人が彼の作品を間近に見る事が出来ました。 世界中に根強いファンが多い作家ですが、常設展示としては、彼自身が設計したスペインのダリ芸術美術館をはじめ、アメリカ、そして日本の諸橋近代美術館でも多くのコレクションを鑑賞する事が出来ます。 |