クリムトの名画 代表作「接吻」
クリムトの作品を見たことがありますか？
 |
クリムトの「接吻」という絵画をみたことがある方も多いでしょう。 この絵画を通して、クリムトを知ったと言う方も多いのではないでしょうか？絵を見て、「ああ、この絵は見たことがある」と思われる方も多いでしょう。 金箔のマントをまとった男性に抱きすくめられた女性がキスされている絵という構図で、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館が所蔵しています。 日本でも大変な人気で、レストランに飾られていたり、カレンダーになっていたりして、目にすることが多い絵画です。 この絵ではうっとりと閉じた女性の表情や、ふたりの衣装の色彩や模様が印象に残るでしょう。 たくさんの女性と関係をもち、エロティックなモチーフを多く作品に取り入れている彼は女性を描くことに優れた画家で、この絵にもその特徴が見て取れると思います。 |
金箔や宝石が使われる豪華絢爛なクリムトの絵画
| 実際に画集をめくると多くの作品では女性が描かれていて、どの女性も恍惚とした表情をしているのに気がつきます。 それと同時に、金箔や宝石を多く取り入れたエキゾチックで豪華な雰囲気は、もうひとつの彼の絵画の特徴とも言えるでしょう。 そんな彼の生い立ちはどのようなものだったのでしょうか。 ダスタフ・クリムトは、１８６２年、当時のオーストリア帝国の首都、ウィーン郊外のバウムガルテンに生まれました。 父親はボヘミア出身の彫版師で、７人兄弟の２番目として生まれた彼は、ウィーンの小学校に通った後、1４歳でウィーン博物館付属工芸美術学校に入学し、美術教育を受けます。 同時に弟たちも入学し、弟たちは後に彫刻士となって彼の絵画の額縁デザインや作成を担当しています。 工芸学校を卒業後のキャリアは、装飾家としてのスタートでした。 |
クリムトが描く女性の美しさ
| また、工芸美術学校で知り合ったフランツ・マッチュやクリムトの弟と3人で、学校卒業後に工房を設立し、劇場彫刻をする仕事を始めたところ、すぐに軌道に乗り、ウィーンの名門劇場であるブルグ劇場の装飾を依頼され、数々の賞を受賞しています。 ３０代に入るころから前衛的な芸術家たちと交流を始めたクリムトは、古典的な装飾から革新的なものへと興味が映り始め、その頃に依頼されたウィーン大学大聖堂の天井画の仕事で、思い切った絵を描いて、帝国議会での論争にまで発展するほどの非難を受けました。 この出来事がきっかけになって、ウィーン分離派を設立し、独自の活動を始めました。 女性を美しく描く画家として人気があり、装飾家として邸宅や別荘の装飾の仕事も順調で、そのためか生活は派手で、多くの女性に囲まれ、絵に描かれるような服を常にまとった彼は社交界では有名な存在でした。 一方で刹那的で死を扱う絵もあり、晩年は風景画も多く描いています。 |
※一部大型商品は除きます。
