日本を愛し、絵画を販売し阪神大震災の復興を願ったトーマスマックナイト。1941年カンザス州ローレンスに生まれたマックナイトはモントリオール、ワシントン、ニューヨークなど各地を転々とする幼少期を過ごします。13歳の時、母からもらった油絵の絵画セットがきっかけとなり絵を描き始めました。その後コロンビア大学で美術史を学び、卒業後はタイム誌へと就職。約4年務めた後は、画業に専念するべくギリシャのミコノス島に移住し、そこで創作世界に没頭しました。世界各地で展覧会を開催し、その実績、実力が評され、1981年には復活祭用卵をデザインし、ホワイトハウスで開催される展覧会への出展アーティスト30人に選ばれます。また、マックナイトの作品が、メトロポリタン美術館の永久保存品として加えられました。そして、絵画を販売することで生計をたてることが出来るようになりました。
1992年に初来日、マックナイトはギリシャの綺麗で豊かな景色を愛するかの如く神戸の街を愛しました。だからこそ阪神大震災後の神戸の街を見て彼の心は非常な悲しみに染まります。復興援助を決意したマックナイトは崩壊する前の神戸の街をイメージし美観を描写。その絵画を神戸市に寄贈しました。彼の作品一覧にはギリシャと神戸の程よく溶け合った原風景を見ることが出来ます。それがマックナイトの飽くなきインスピレーションを刺激し続けています。
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