ルノワールの「ムーランドラギャレット」は、多くの人々がダンスに興じるさまを描いた、見ていて楽しい気分になる傑作です。表題のムーランドラギャレットというのは、パリにあるダンスホールの名前です。人物の表情が明るく皆幸せそうに見えます。当時流行した衣装をまとった男女が躍動感溢れるタッチで描かれています。この絵を見ていたら、ダンスホールの熱気が伝わってきそうなくらいです。ルノワールは印象派の画家なので、ところどころに光が差し込んでいるところも描いています。全体がぱっと明るくて鮮やかな感じがするのもそのあたりが原因なのかもしれません。ダンスホールでのひとコマを描いたこの絵を飾れば、家の雰囲気もさらに明るくなるでしょう。