アルフォンス・ミュシャの「4つの芸術 詩歌 Poetry」は、彼の4つの芸術シリーズの1作品であり、どの作品も1人の女性にスポットを当てた画風に仕上がっています。この絵画に登場する女性は、おそらく詩歌を考えるため、物思いにふけっているところでしょう。素敵なフレーズが浮かんでこないかと思案しているのか、頭の中に浮かんでいる事をどのように表現しようか悩んでいる様子がうかがえます。詩歌という言葉の営みを、絵画で表現してしまうアルフォンス・ミュシャの驚くべき想像力と芸術性が垣間見られる作品です。色合い的には落ち着いた画風で、ブラウンや落ち着いたグリーンなど秋色を感じさせます。季節的には秋のお部屋に飾られると、いっそう映えるかもしれません。