アルフォンス・ミュシャの「薔薇 ローズ」はたくさんの薔薇の花と、それを手にして薔薇の花びらに囲まれた少女を描いた作品です。薔薇というと赤がイメージされますが、全体的に抑えた色で朱色やピンク、ベージュや黄色など淡い色の薔薇が優しく添えられ、やや緊張した面持ちの凛とした表情の少女を印象づけています。アルフォンス・ミュシャの絵では成熟した女性を描く作品が多いですが、この絵画ではあどけなさが残る女性を描いているのも印象的です。穏やかな色合いも美しく、とても華やかでゴージャスな作品ですので、自宅のリビングはもちろん、オフィスやホテルなどのエントランスなど、人が多く集まる場所に置いて存在感を楽しんでほしい絵画です。