アルフォンス・ミュシャの「4つの芸術音楽 ミュージック」は、彼が手掛ける芸術シリーズの1つであり、小鳥のさえずりに耳を傾け楽しんでいる美女を描いた作品です。ミュージックを描いた絵画といえば、楽器や音符のモチーフが描かれるのが一般的ですが、この絵画には楽器は登場しません。1人の女性を中心に描いているので、女性が何か演奏する様子を描いているのかと思いますが、女性の手には何の楽器もありません。実はこの女性は、音楽の鑑賞をしているところなのです。女性は耳元に手をかざして、何かを聞こうとしています。その手の周りには可愛い小鳥たちが集まっていて、おそらく小鳥の合唱を楽しんでいるのでしょう。こんな穏やかな時間を優雅な絵と共に楽しみたいですね。