パブロピカソの「泣く女」は、女の嘆きを描いた作品です。大粒の涙を流しながら、歯でハンカチを食いしばりながら号泣する悲哀に満ちた女性の顔はとても目を引きます。悲しさや憂いを感じさせる表情であるのに関わらず、そこまで悲観的に感じないのは、やはりピカソの色彩の魅力からでしょう。色合いが明るく華やかで美しく、作品のテーマを超えた感情が見る人の心に溢れ出るかのようです。まるでルビーやエメラルドといった宝石を散りばめたような輝きをこの作品から感じ取れるのではないでしょうか。絵を見ながら色々な想像ができるのも絵画購入の醍醐味の1つです。泣く女を部屋に飾ることで、五感が刺激され、癒されたり励まされることでしょう。