マルクシャガール「ダフニスとクロエ果樹園」は緑の色調が鮮やかな楽園のような作品です。羊飼いの少年ダフニスと、ニンフに育てられた美しい少女のクロエが遠くで抱き合っているのが見えます。手前には広い草原と、みずみずしい果樹が実った木が見え、そのリンゴのような実があかあかと輝いて繁栄を表しているかのようです。クロエの体は白く浮かび上がりまるで女神のような美しさで、遠い神話の世界のストーリーを思い起こさせます。グリーンにブルーという比較的寒色系を使っているので、大変涼しげで目にも新鮮な印象を与えてくれるのがこの絵の大きな魅力になっています。木の実は繁栄の印ですから、玄関に飾るのもおすすめですし、寝室に飾るのもロマンチックです。