マルクシャガールの「エッフェル塔、セレナーデ」はパリの幻想をロマンチックに描いた作品です。おぼろげな月夜に浮かぶエッフェル塔、その下を流れるのはセーヌ川でしょうか。川岸では恋人たちが愛をささやき合っています。あるいは愛の歌を捧げているのかもしれません。二人はまるで魔法にかけられたようにうっとりと幸福で、もはやセレナーデを奏でる不思議な動物さえも目に入らないようです。美しいシャガールブルーを基調に、色とりどりの花束や愛の炎が独特の柔らかいタッチで表現されたこの作品は、観る人を魅惑の世界へといざないます。ゆったりした時間を過ごすご家庭の寝室に飾ったり、ご結婚されるカップルへの贈り物とされても素敵でしょう。