ミュシャの「四季 春 スプリング」は、不思議な模様のような花々の中で、春の化身のように見える女性が描かれています。ブロンドの髪に春の花が飾られていて、薄い白いローブをまとったその人は、神秘的で不思議な雰囲気を持った女性のようにみえます。長くて美しい金髪が植物の茎に絡みついていて、その上で3匹の小鳥がとまっています。女性は小鳥たちと会話を楽しんでいるようですが、その様子が春らしいのどかさを伝えてくれます。背景に紫がかった茶色の木の幹や、木の葉だと思われる薄緑が描かれていて、それが純白のローブや黄色のロングヘアーを際立たせています。高い芸術性を持っているだけでなく、春の楽しい気分に満ちあふれたこの絵画を自宅に飾れば、部屋の中を明るく華やかな雰囲気にしてくれるでしょう。