パリで新印象派や印象派の影響を受け、明るい色調の絵を描くようになったゴッホが南フランスの街アルルで描いた作品です。現在はロンドンのナショナルギャラリーに貯蔵されています。花瓶に挿した向日葵をモチーフとして制作された作品は全部で7点あり、そのうち6点が現存しています。この作品はその4番目で、ゴッホが一番気に入っていたとされています。パリの喧騒から逃れるようにアルルに移住したゴッホは、外壁を黄色く塗った家に住んでいました。その「黄色い家」を飾るために描いたものであるという説もあり、ゴッホは黄色が好きであったことが伺える作品の一つです。ゴッホにとっての黄色は単に好きな色というだけではなく、特別な意味を持っていたのかもしれません。また黄色は幸運を呼び込む色とされているので、風水絵画としても有名で人気が高いです。そして、キャンバスの質感がより本物に近い味わいを与えてくれるので、より存在感のある一品となっております。
