パブロピカソの「接吻」は、ピカソ自身が描き出されている作品です。相手は晩年の妻であるジャクリーヌで、愛する人への情熱を作品へと昇華している様子がこの一枚から感じられます。タイトル通り口づけの様子を描いた作品で、とてもインパクトのある仕上がりです。ベースカラーは白と黒と水色のみと、色合いはとても落ち着いていますが、2人の配置や表情、目の動きなどは非常に個性的でドラマチックに描かれています。ここまで生き生きとした人間の表情を忠実に描けるのは、独自の捉え方と縛りのない空間表現ができるピカソならではでしょう。古典的なものではなく、ユニークで他とは違う、型破りで一癖ある絵画購入をご検討の方に好まれる作品です。