シャガールの絵画は色使い、画力、取り上げる題材、そして心象風景の巧みな取り込み方ということにおいて彼の右に出るものはいません。この「エッフェル塔の新郎新婦」は、1939年に描かれたもので、新郎新婦はシャガールとベラです。緑豊かに茂った大木やさんさんと照りだす太陽、そしてどっしりと構えるエッフェル塔は、これからの2人の結婚生活を表現したかのような無限性を感じさせてくれます。丸みのあるタッチで描かれた人物や天使、動物たちは幸せの象徴として観る者にある種の安心感を与えています。絵画販売でも人気があり、これから幸せに生活を進めていく若いご夫婦に送られるのに良い作品ではないでしょうか。また、何かのお祝いに絵画購入としてお考えの方にも適した作品でしょう。