シャガールの魅力は、その幻想的で詩的な色彩でしょう。それは”色彩の魔術師”や”色彩の詩人”と称される程です。その豊かな色彩表現の他にシャガールは”愛の画家”としても広く知られています。それは、シャガールが生涯、愛に生き、愛を描き続けたからなのです。この作品は、”愛の画家”シャガールの代表作と言っても過言ではないでしょう。描かれているのは、彼の誕生日の日に花束を持って訪れた最愛の妻ベラとの愛のエピソードなのです。シャガールはこのエピソードについて”この現実は私の中でたちまち変容し、化学変化がおこなわれた”と言っています。とても嬉しくて、飛び上がって喜ぶシャガールの気持ちが人物を空中浮遊させる形で表現されています。ストレートなベラへの愛や、生きる事への歓びが溢れるロマンチックな作品です。御自身で愉しむ以外にギフトにするのも素敵ではないでしょうか。