シャガールが最も幸福で愛に満ちた時代に描かれた絵画が「愛しのベラ」です。優しい穏やかな微笑みをたたえた若い女性が、絵の中心に佇み、大きな瞳から視線をよこし、胸には赤ちゃんを愛しそうに抱っこしているように見えます。透明感あふれる青いドレスには、黄色や赤の花束が溢れ、女性が幸福の絶頂にいるのがわかります。小鳥や妖精などいろいろなものから祝福されて輝いている女性の周りには、街の灯りが遠くに浮かび、シャガールブルーの宵が包み込んでいるようです。この女性、「愛しのベラ」はシャガールの妻で、絵全体に愛情があふれているのがわかりますので、この絵は新婚のご家庭のリビングにぴったりと言えます。家族の愛をいつでも思い出させてくれる作品です。