クロードモネの「Japanese Bridge」は、緑の草花に囲まれた日本風の太古橋を描いた作品です。もっとも、この橋を描いた背景として実際に日本を訪れたわけではありません。モネは日本や和風の物を好んだことで知られており、自宅の庭に太鼓橋をかけていたと言われているのです。目が悪くなった晩年、自宅のアトリエで描いた作品として知られており、遠く日本を焦がれながら描いた絵画といえるでしょう。春を思わせる燃えたぎる緑の庭、池には睡蓮の花が咲く光景が穏やかに描かれています。緑をベースにしながらも白やピンク、黄色などが美しく配されて落ち着きがあり、丸みを帯びた橋が池に渡された様子も美しく、心和む作品です。春のお部屋に飾りたくなる1作です。